さて、デザートは別腹ですよね。
イイモリカフェはフランス風和洋菓子が美味しいんです |
作戦を練ろう、と大好きなイイモリカフェへ向かったところ、残念ながら満席。
時間をずらすために、隣にあるイギリスの国旗がハタハタしている骨董屋さんへ飛び込んでみました。
「すみませんTaschenuhrさがしてるんですが」
「あるよ」
ケースに入った修理済みの時計 |
あら、あった!!!!
丁寧にケースに入っていて、動いていて、文字盤がローマ数字で、もちろんアンティーク!
「1910〜20年くらいダヨ」
「い、いくらでうか?」
「60ユーロでイイヨ」
あらら。予算以内で、いままでみたなかで一番状態が良さそうです。
もしもこの懐中時計がクエストにあわなくても、なんていうか一目惚れ。私のものにおなり、ということでお買い上げ!!
ステップ5
ご機嫌で帰宅し、さっそく点検しました。
ケースの大きさは長いところで7センチ、直径はほぼ5、5センチ。時計自体は5センチほどの大きさです。
裏蓋をあけてみると色々と情報が刻まれています。
2枚目の蓋上部 |
Ancre
Levées visibles 15 rubis
Double Plateau
Balancier Comprense
Spiral Brequet
アンクルレバー型、
15石の爪石、
二重振り座
C型のバランサー付き
プレゲゼンマイ
2枚とも蓋とあげた内部 |
最初はラテン語!?いやフランス語が筆記体!?で驚きました。
ネットで検索してみたところ、どうもスイス製で特にメーカーものというわけではなく、それほど高級ではない、廉価版である、とのこと。
一枚目の蓋の内側 |
そして数字、
191501
0.800
これは、1915年製という意味みたいです。骨董屋さんは正しかった。
0.800は銀製。
今のところ、私が理解できる情報は、スイス産の銀製懐中時計、1915年に生まれた多くの懐中時計の一つ、というところでしょうか。
人からもらうのは別ですが、私は自分で高級ブランド物を買うことはまずありません。ご飯代を節約し、貯めて憧れのあの。。。なんて経験は一度も。その時々に目に留まり、手に入る値段で、もちろん気に入ったものが私にぴったりだ、と思う性質のようです。
この時計はまさしく、そんな私にぴったりな、「私の時計」という感じがしました。
実は肝心のクエストはまだ終わっていないんです。依頼人が納得するまで、まだまだ続くかもしれませんが。。。。
めったにできない時計な冒険を一つ終えました。
Ein schönes Abenteuer!