2011/01/02

Berlin ベルリンの美術館とギャラリー


あけましておめでとうございます!2011年が皆様にとってすばらしい年になりますように。

今年の書き始めに、2010年のクリスマスに旅行したベルリンでの出来事をまとめようと思います。

すでに4回ほどベルリンへは遊びへいき、そこそこ観光スポットは網羅してはいるのですが、そんな位ではまだまだビギナー。ベルリン大学を卒業し、その後もこの町を愛するドイツ人お二方に案内していただいた美術館とギャラリーをまず紹介します。

Martin-Gropius-Bau
     ( マーティン・グロピウス・バウ)


ソニーセンターのあるポツダマー・プラッツの近くにあり、常時2〜3の特別展をしています。
建物は1881年に建築家マーティン・グロピウスによってイタリア・ルネサンス風様式で設計されていて、見応えがあります。

今回は László Moholy-Nagy(ラースロー・モホリ-ナジ、1895−1946)、Kunst des Lichts 光の芸術(2010年11月4日〜2011年1月16日)と Pierre Soulages(ピエール・スーラージュ、1919−)の個展(2010年10月2日〜2010年1月17日)をみてきました。

モホリ-ナジはハンガリー写真家画家タイポグラファー美術教育家で、バウハウスで教鞭をとっていたことでも有名です。この展覧会、「Kunst des Lichts 光の芸術」 では、彼のあらゆるジャンルの作品に見いだせるコンセプトと芸術理念に焦点が当てられていました。太陽や電灯が生み出す光とその影、白と黒のコントラストやグラデーション。フォトグラムフォトモンタージュなどの写真作品から彼自身が制作した映像作品、絵画まで扱っていました。

スーラージュ回顧展では、フランスの画家、彫刻家、版画家であるスーラージュの初期作品から近年の作品までを扱っていました。中国の書が彼の作品にいかに影響を与えたか、黒を基調とした大絵画を制作する「黒の画家」が黒にどのようなこだわりを抱いているかを作品を通して知ることができました。
彼の芸術理論と黒がどのように結びついているのかをドキュメンタリービデオでも紹介しています。


住所:Niederkirchnerstraße 7, 10963 Berlin
開館時間:水~月: 午前10時~午後8時(火曜休館)

C/O Berlin

このギャラリーでは 著名なカメラマンやアーティストの展示を行うだけでなく、若いフォトグラファーの発掘のためにも企画を行い、 子供のためのフォト・ワークショップも行っているそうです。ファッション系、報道系、アート系など、様々なジャンルの写真展が行われています。

今回は Peter Lindbergh(ピーター・リンドバーグ、1944−)、「On Street」 (2010年9月25日-2011年1月9日)と、Fred Herzog (フレッド・ヘルツォーク、1930-)、写真展 (2010年11月6日-2011年1月9日)をみてきました。

元東独で生まれたリンドバーグは、ヴォーグなどのファッション写真を撮るフォトグラファーで,
女優、俳優、モデルの素顔や裸体を白黒写真で撮っています。「On Street」 では、ダイナミックな体の動き、女性が持つ男前な表情、日常空間の中に混じったモデルの独特な姿など、作品の近年の流れを紹介していました
一方で、ヘルツォークは白黒だけではなく、カラー写真も得意とするドイツ出身、現在カナダで活躍するフォトグラファーです。彼は日常生活における人々の豊かな表情や、どこかでみたことがあるような町並みとお店、そこで営まれる当たり前だけれどもユーモラスな風景に焦点をあてていました。

住所: Oranienburger Str 35/36, 10117 Berlin
開館時間:毎日 午前11時~午後8

どの展覧会も、それぞれお腹いっぱいになるくらい刺激的でした。ドイツの田舎町では味わえないアート成分補充完了!またベルリンが好きになりました。




Viel Glück zum neuen Jahr!