2010/08/22

Schloss Staufenberg          シュタウフェンベルク城



 フライブルクのあるBaden-Württemberg バーデン・ヴュルテンべルク州。温泉保養地があり、バーデンワインの産地であるこの地域には、その昔バーデン辺境泊が持っていた古城の跡がいろいろな所に残っています。その1つ、Schloss Staufenberg シュタウフェンベルク城は、フライブルクから北へ76km離れた Durbachドゥルバッハにあります。
 秋雨が多く降りだいぶ冷え込む8月。嘘のように晴れて気温のあがった週末、この近くでお菓子職人として働いている友人にこの古城跡を利用したカフェ連れて行ってもらいました。

 
 麓の町からぶどう園の中の小道をゆっくり歩いて25分くらい、標高383mのシュタウフェンベルク城が見えてきました。


 


 








 このお城は12世紀に シュタウフェンベルク家の山城として築かれ、 19世紀にバーデン辺境泊の手に移る前に数度にわたって改築されています。現在はワインが美味しく、眺めのいいカフェとして城の1部が使われています。


 






 平日にはランチメニューがあるみたいですが、土曜日は残念ながらありませんでした。そこでこの地域のクリームの薄いピザ、フラムクーヘンをいただきました。









 
 私の周囲のドイツ人は結婚式の披露宴を街中のホテルやレストランではなく、森や山の中にひっそりとたたずむカフェやレストランで開いています。これは街中のレストランよりもこういった秘境に美味しいお店がある。。?から?とも考えられるのですが、やはり記念になるその日を自然の豊かな、眺めがよい特別な場所で祝いたいとの思いなのかもしれません。


このぶどう園の中のお城カフェも、夏の間格好の記念場所として連日のように祝宴が催されるようです。本日も内部には夜の晩餐の支度がすでになされていました。















披露宴は晩餐のほかに、スピーチや演し物、ダンス・パーティなども開かれだいたい深夜まで続きます。



 この素晴らしく眺めのよいお城から、外灯のない暗い夜道を酔っぱらったお客さんたちが列をなして帰るのは。。なかなかシュールだと思いませんか?



Schönes Wochenende noch!

2010/08/14

Freiburger Münstermarkt         フライブルクの市場

 
 
 人口20万人の大学町、フライブルク。そんな南部の田舎町に観光ブームが訪れているらしく、宿泊客13万人、日帰り客122万人を記録したそうです。とはいうものの、生活しやすい町ではありますがこれが売りといった観光名所はそれほど多くありません。私がよく日本からのお客様を連れて行き、かつ毎週土曜日に買い物をする、大聖堂前の市場は数少ない名所の1つだと思います。

旧市街の中心にあるフライブルク大聖堂は、1354年に起工、1513年に完成しており、 ロマネスク様式とゴシック様式が混在した壮麗な建築です。残念ながら戦争で大半が壊されてしまいましたが、高さ116メートルの塔は焼け残って今に至ります。




 この聖堂を取り囲むように、フライブルク近郊の農家の人々が月曜日から土曜日までお店を出します。7−13時と公には言われているみたいですが、実際は9時頃から13時半頃まで開いているお店が多いようです。毎日立つ店は異なりますが、土曜日に一番多くの店が立ち、来る客も多くにぎやかです。


 大聖堂の正面玄関にむかって右翼はフランスアルザスのお店や輸入野菜・果物、中東や地中海のオリーブのお店、小物やお土産など雑貨屋さんが集中します。


 正面から左翼はフライブルク近郊の農家の直営店、キノコ専門店、花屋、ヴルストのスタンド、オーガニック野菜の店が集中しています。











 今は8月。日本は真夏の暑い盛りですが、ドイツは最高気温20度前後、最低気温は13度。雨も多く降り、なにやら初秋のお天気です。



この季節の美味しいものはどんなものがあるでしょうか?


Buschbohnen サヤインゲン
Steinpilz 
やまどりだけ(ポルチーニ)
Mais トウモロコシ 
Kürbis Hokkaido 
打木赤皮甘栗カボチャ


Zwetschgen 
セイヨウスモモ

Mirabelle ミラベル






























 そのほかに、Gurkeキュウリ、Eierpflanzeナス、Tomatenトマト、Paprikaパプリカ、Zucchiniズッキーニなど、日本でもなじみのある夏野菜が売られています。すべてキロいくらの量り売りであるためか、形はいびつなものも多いですが、その分日本に比べると農薬が少ないと聞いています。少し大きく育ちすぎ、皮が硬く、味が大味な野菜もありますが、とれたてを買って調理できるのが利点ではないでしょうか。

9月頃から飲めるNeuer Süßer
















 お店の人たちと顔見知りになって、今どんな野菜が美味しいのか話しながら買い物をするのは、私の週末の楽しみになっています。




Yummy〜!



Münsterplatz, Freiburg
Mo-Fr 7-13h(9:00頃から本格的にお店が開いています)

2010/08/07

美味しいパン屋さん

 ドイツ生活の中で、だんだんかかせない存在になってくるもの。


 それはパン屋さんの焼きたてのパン。日本にいたときは何日経っても柔らかい食パンを数日かけてもぐもぐ食べていましたが、今ではその日のうちに食べないとカチカチになってしまうパンを毎日少しだけ買うようになりました。


 フライブルクに星の数ほどあるパン屋さん。最近のお気に入り2軒を紹介します。

Brotboutique Faller ブロートブティック・ファッラー 


Schwarzwaldstr. 98 


 前に住んでいた家の近くにあったパン屋さんで、近所の人だけでなく、車でわざわざ買いにくる人も多いです。ビオ系のパンや何十種類もある伝統的なドイツパン、イタリアのチャバッタも置いています。





















お店は全部で3つあります。


1.Schwarzwaldstr. 98 


一番大きくパーキングもあります。


2.Gresserstraße 3 
Schwarzwaldstr.からドライザム方面の小道に入った小さいお店です。13時から15時まで昼休みをとって閉まります。


3.Bertoldstraße 21 
フライブルクの街中にあり、Uniの向かい、カフェ・シュミットの並びにあります。


3のお店は未確認ですが、1と2のお店は平日は6時半から18時まで、日曜日は7時から11時頃までひらいているのでとても便利です。 私はこの店でマジパンとパイ生地を練り込んで焼いたあま〜いAugsburgerアウグスブルガーをよく買います。

左上のパンがアウグスブルガー

Bäckerei Bühler ベッケライ・ビューラー 


 Wiehre ヴィエーレの住宅街にある有名なパン屋さん。ヨハネスキルヒェが最寄りの市電の駅です。月曜から土曜日までひらいていて、土曜日は12時頃まで。 


Zasiusstraße 9 


毎日今日のおすすめのパンがあります。




















 ドイツパンだけではなく、フランス、イタリアのパンもあります。ほかのパン屋に比べるとバターやオリーブオイルの量が多いのか、サクッ、モチッとした食感が懐かしく感じました。ここのクロワッサン、オリーブと乾燥トマト入りチャバッタ、コールラビのキッシュ、ピザ、ケーキ。どれも美味しいです。





さてと、今日はどのパンを食べようかな?



2010/08/02

お引っ越し


 ドイツで1人暮らし、WGルームシェアをはじめてから増えたもの。度胸や生活の知恵、料理本。。いろいろとありますが、日本に帰るときにかならず処分しなくてはならないのが、家具です。



 ベット、勉強机、洋服棚などなど。次に入居する人にそっくり譲る人もいますが、私は部屋を空にして出て行くことを約束していたので、売るなり捨てるなりしなくてはいけません。帰国間際にあわてるのが嫌だったので、夏の元気な時期に思い切って引っ越し+持ち物大処分をすることにしました。

 まず、MixiなどのSNSでの告知。知人やフライブルク関連のコミュでフリマします!と書いたところ、日本の書籍や小さい家具、食器などが売れました。
 次に、大学の校舎や語学学校での張り紙。



 学生がよくみる掲示板やトイレなどにビラをはります。これで、ベット、勉強机、ランプ、棚などが全て売り切れました。家具が減ると、部屋が広くなる。。。と思ったのは間違いで、家具から飛び出した収納品と引っ越しダンボールでカオスな状態が2週間ほど。23㎡の部屋が狭く感じられたのはこのときがはじめてでした。

 これは人様にお売りするのは申し訳ない、壊れた家具や電気製品は、Sperrmüll 粗大ごみに出します。フライブルクでは住人はなかなかに高額なゴミ代を毎年清掃局に払っています。私の家は3人1世帯で150ユーロくらい。そうすると、日々のゴミを持って行ってくれるだけではなく、4㎥分の粗大ごみを無料で処分してくれます。3〜4週間前にネットか手紙で申し込みをすると、自分が希望をした日の1週間前くらいに期日を書いた紙が届きます。


 前日の夜に粗大ごみを出しておくと、その期日の午前中早くに持って行ってくれます。

 総勢10名の方に手伝っていただいて、買い出しやゴミ出し、掃除、荷物運び、そしてペンキ塗りも無事完了。ペンキ塗り?と驚く方もいるかもしれませんが、ドイツでは3年前まで出て行く際にペンキを自分で塗るか、ペンキ塗りをお願いして真っ白な状態にしなくてはいけませんでした。法律が変わって、それは義務ではなくなったものの、自分が住みはじめた頃と同じ状態に戻す、というのは暗黙の了解です。


体中真っ白になりながら、がんばりました。


 そして、8月からは小さな新しい家でZwischenmiete 間借り人生活ですが、悠々1人暮らし。なかなか快適な予感がしています!


 






































Zum Wohl!