もう10年も昔のことになりますが、トルコの遺跡で発掘をしていた時期がありました。初夏から初秋にかけて5ヶ月間、肌寒い朝の5時から日の照りつける昼の2時まで現場で働き、やっと涼しくなる夕方からトルコ語と英語のミーティング。夜は12時まで次の日の発掘準備とホコリまみれカメラの整備。初めての海外長期滞在で緊張し、肉体的にも精神的にもクタクタ。アメリカ人の研究者は「ここはまるで軍隊のキャンプじゃないか」とこぼすほど、清く正しい生活リズム。
そんな厳しい日々のご褒美として、発掘の合間にドイツのミュンヘンへ1週間ほど資料収集のための小旅行をさせてもらいました。大きくそびえ立つ美術館や博物館、重厚な大学の校舎、整然としつつも奇麗な町並み、オクトーバー・フェストの賑わい。その時に、ここで学び生活を楽しみたいと心から願ったものですが、それが今につながる長いドイツ留学の最初の1歩だったみたいです。現在フライブルクに暮らす私にとって、ミュンヘンは特別な色合いを帯びています。
バイエルン州の州都で、130万人が生活する大きな大きな街。そんな思い出の街ミュンヘンを旅するとき、私はこんなところを歩き回ります。
- Viktualienmarkt ヴィクトゥリエンマルクト(ヴィクトリア市場)
野菜や肉、雑貨などを扱うお店が立ち並びます。スタンドでソーセージを食べたり、しぼりたての野菜ジュースを飲んだり、ビアガルテンでビールを飲んだり。季節の食材を知りたい場合、スーパーよりもこういったマルクトへ出向くのがいいかもしれません。
- Manufactum マニュファクトゥム
日本のハンズみたいなお店で、ミュンヘンだけでなく、ベルリンやフランクフルトにもあります。ミュンヘンのお店には小さなカフェが店内にあり、休憩することもできます。
住所: Dienerstr. 12
住所: Dienerstr. 14
- FünfHöfeフュンフホーフェ
ミュージアムショップをのぞいたり、立ち飲みコーヒーで休憩したり。寒い冬の風や暑い夏の日差しからの避難場所のようなモールです。
住所: Theatinerstrasse
日曜日/祝日はほとんど全てのお店が閉まってしまうドイツでは、そんなぽっかりとあいた休日は文化施設を利用したりカフェでおしゃべりして過ごしたりします。ミュンヘンには西洋古代〜現代までの博物館・美術館が色々とそろっていますが、その中で特におもしろいなと感じた美術館は。
- Villa Stuck ヴィッラ・シュトゥック
Prinzregentenstraße 60
- Pinakothek der Moderneピナコテーク・モデルネ
Barer Straße 40
色々と歩き回って、ときどきケーキ休憩。さらに夜はしっかりと食べたい。食いしん坊な私にとってなによりも大事なのは、美味しいお店です。
- Cafe Schmalznudelカフェ・シュマルツヌーデル
朝市でお買い物をした後に揚げたてのパンとコーヒーをいただきました。中にはジャムやプラムなどの果物が入ってほんのりと甘いです。
住所: Prälat-Zistl-Straße 8
- Glokenspiel Cafe グロッケンシュピール・カフェ
住所: Marienplatz 28
- Cafe Luitpold カフェ・ルイトポルド
有名なケーキ屋さんで、店内はこじんまりとし、落ち着いて話せる雰囲気です。
住所: Brienner Straße 11
自家製ビール、シュナイダー・ヴァイセのお店。
同じテーブルにつくと、「どこからきたんだい?君が食べているのは何?」と陽気に声をかけてくる気さくなドイツ人。白ビールを飲みながら、すごいボリュームのお肉でお腹いっぱい、バイエルン地方のにぎやかな雰囲気を知ることができます。
住所: Tal 7
- Pfalzer Residenz weinstubeプファルツァー・レジデンツ・ヴァインシュトーブ
この6年間のうちに、ミュンヘンへは4度ほど足を運びました。オクトーバー・フェストへは2回。まだまだ私の知らないお店、すてきな場所があるはずなので、情報を少しずつ増やしながら次の旅行を楽しみにしています。
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